私たちには大切な使命があると考えます。それは、自然本来が持つ魅力を損なうことなく、次の世代へと受け渡すことです。
お客様を手つかずの原生自然へご案内したい理由。それは、自然を体感する喜びと感動を伝えたいためです。
私たちは一人でも多くの方と共に、自然の素晴らしさを共感したいと考えています。
Yellowstone to Yukon Conservation Initiative。通称「Y2Y」は、世界初の国立公園として知られるアメリカのイエローストーン国立公園から、カナダのユーコン準州までと続く、広大なロッキー山脈エリアに育む自然生態系の保存を目的とする環境保護団体です。
このエリアには、国境だけでなく、州境やその他、様々な人工的境界線が存在します。Y2Yはこれら境界線に捕われることなく、そこに生息する動物と植物の視点で考えながら、エリア全体を一つの自然生態系として保護するために、様々な調査と保護活動を行っています。
私たちYM Toursは、カナディアンロッキーからユーコン準州までを舞台に、これら自然遺産の恩恵を活用しながら仕事をしています。それ故に、イエローストーンからユーコンまで自然保護地区を広げ、生態系全体を守るための活動を行っているY2Yの試みは、決して他人事ではありません。
私たちは毎年の売り上げの一部をY2Yに寄付致します。しかし、私たちとY2Yは決して寄付金だけの関係ではありません。YM Toursのスタッフ・トレーニングにY2Yのプレジデントを招き、YM Toursで働くスタッフたちと意見交換を行いますが、そこでスタッフ全員がY2Yの活動と意義について、しっかりと理解することが重要であると考えています。
お客様をご案内する中で、皆様に私たちの声でこの壮大な取り組みについてご紹介できれば嬉しく思います。
この度、私たちYM Toursは、ヤムナスカ・グループの一員として、パタゴニア社の選定する「パタガイズ」(Pataguides™)に選ばれました。
アウトドア用品メーカーであるパタゴニア社は、環境に配慮した登山用品や衣料品の開発をすることでも知られています。
パタガイズとは、パタゴニア社が行っている数ある活動の一環であり、パタゴニア社が最もお薦めするアウトドア・ガイド会社を、世界中から選出するプログラムです。
私たちはこの度のパタゴニア社からの推薦をありがたく受けとめ、環境保護を会社のテーマに据えるパタゴニア社から、何かを学べればと考えています。環境保護活動と一部の産業界との間には、さまざまな障壁があることは存じていますが、私たちはただ純粋に、自然環境の保護を願っています。
NPO山形ロングトレイルは、日本のロングトレイル文化の父である加藤則芳氏の理念の下、山形の自然遺産を永年継続的に維持管理することを目的に活動する環境保護団体です。
組織の中心的な人物である斉藤正史さんは、アメリカのロングトレイルを歩く中で、自然保護とレクリエーションの両立を体現するトレイル文化や、地域住民と協力して地元の自然遺産を守ることの素晴らしさを体験されました。そして、これらの経験を元に、自らの地元である山形を出発点としながら、日本にも理想的なトレイル文化を築くことを目的とした、様々な活動をされています。
現在は山形、宮城の自治体や県庁等と話し合いながら、山形ロングトレイルの設立に向けて一歩ずつ前進されていますが、トレイルが現在の計画通りに完成すると、鳥海国定公園・栗駒国定公園・蔵王国定公園・磐梯朝日国立公園等を通りながら山形県内を一周するコースとなり、それは全長300から400kmにも及びます。
バックパッカーでもある斉藤さんは、アメリカの3大ロングトレイルである「アパラチナン・トレイル(AT)」、「パシフィック・クレスト・トレイル(PCT)」を完歩し、2013年には最後のロングトレイルである「コンチネンタル・ディバイド・トレイル(CDT)」全長4989kmも見事に完歩されました。
YM Toursは、私たちスタッフのふるさとでもある日本の自然遺産を保護し、後世へ理想的な形で伝えるため、NPO山形ロングトレイルと斉藤正史さんをサポートします。